先に、それを紹介します。
雑 人(ざつじん) 大阪市天王寺区 丸山 雅美 様(56歳)
おい雑草 と声をかけると
相手はムッとして
なんだ雑人 と言葉を返してきた
雑人とは失敬なと思ったが
こちらが先に雑草と言ったのが悪かった
すまん私はマルヤマだ 頭を下げると
そうか私はハナカタバミだ
機嫌よく笑って ピンクの花が揺れた
(選者 新川 和江)
次に、「雑草」についての、考えさせられたことを添えたい。
雑草と言う名の
家族でアスパラガス狩りに野歩きをしました。知らない野草が生えていたので、夫に名前を訊きました。知っている植物でも、日本にはない植物でも、ひととおり英語の名前を訊いておくのは、勉強というより会話を繋げるためでした。
夫は首を傾げて、こう答えました。
「なんだろ、雑草だよ:Just a weed.」
ピカッ! 天啓が降り、私は厳かに宣言しました。
「Honey, there is no such plant that name is "weed".」
――雑草と言う名の植物はない――昭和天皇のお言葉
言葉ひとつで、ひとは永遠に生きると思います。
また、ウィキペデアによると、雑草(ざっそう)とは、人間の生活範囲に人間の意図にかかわらず自然に繁殖する植物のことである。通常、草(草本)についていう[1]。雑草を単に草という場合もある(草刈りなど)。とある。
雑草は、確かにそれぞれ名前があることは、とても重要である。雑というのは、非常に多いという意味である。病害虫の発生伝搬、景観の美的環境、治安安全上、などの理由で除草が必要だというのも、またまったく正しいと考える。雑草だからといって、目の敵にせず、名前を知り、生きるたくましさに驚き、ともに生きることに喜びを見いだすことも、また大切であると思う。
そこで、先に、雑草をピックアップし、次に今日の花をアップする。この時期、花は少ないが、草は炎天下の夏をたくましく生きている。























